おはようございます。大阪住吉区あびこでお馴染みのciroです。
今日は髪の事をもう少し深く知りたいという方向けの記事になります。
いかに複雑で神秘的な物かが分かると思います。もうあまり傷ませんとこってなるかもですね。
今回のテーマ『髪の毛の構造』
今日はかなり長いので、読みながら間でブレイクしましょう。
【メデュラ(毛髄質)】
髪の中心にある部分で毛根に近い部分は液体で満たされていますが、角化に伴い脱水、収縮してカゴがいくつも重なったような形をしています。グルタミン酸と金属を含む非ケラチンタンパクです。途中までしかメデュラが無い髪もあるし、軟毛の方はもとより無い場合もあるみたいです。加齢とともにこの部分が広がってきます。(軽くなる)
説1・・
短い白髪がピンと飛び出やすい理由に白髪のメデュラは髪全体の1/3をしめ、中がスカスカになり外のキューティクルが硬い為と言われています。
説2・・
メデュラが太い方が暖かく、寒さから守る役割がある。猫は2/3、犬は1/3くらいあるので寒さに強い?
では歳と共に保温機能は凄い事になるのでしょうか?
説3・・
体に溜まる不必要な金属を排出する機能。
覚醒剤などの検査も髪の毛から出来るので、即バレですので止めましょうね。。
【コルテックス(毛皮質)】
ここからさらに髪を輪切りにし、
細分化するとこうなります。
更に細分化すると、
要するに、
キューティクルとメデュラ以外の部分の事を指します。
解説・・
このコルテックスは数個から数10個のマイクロフィブリルが集まってきています。またマイクロフィブリルの間には親水性の高い非ケラチンタンパク質があり、メラニン色素やNMF(肌にもある天然保湿因子)も含まれています。マイクロフィブリルは更に数個~数十個のミクロフィブリルとマトリックスから出来ており、※マトリックスはミクロフィブリルを包み込むように存在しています。ミクロフィブリルはプロトフィブリルが8本集まって出来ています。
プロトフィブリルは二本のフィブリルが巻き付き合ってロープ状となり、さらにロープが二本集まって出来ている。(計8本)
※マトリックスとは
γケラチン(間充物質)と呼ばれ、短いランダムコイル状で不規則に折れ曲がり、ほとんど球状をしている分子量10000~22000のシスチン含有量が高い(15~18%)非結晶性ケラチンタンパク質でコルテックスの実に50%~60%を占めています。
役割・・
コルテックスは毛髪の持つ「しなやかさ」や「弾力」などを作り出している部分であり、キューティクルの内側にあるコルテックス細胞やCMCの集合体ですをパーマやカラーをするにあたり肘に重要な場所にあたります。
①コルテックス
皮質細胞の集まりで毛髪の85%~90%
②皮質細胞
硬い性質のフィブリルが役35%~45%
(αケラチン)
柔らかい性質の間充物質が50%~60%
(γケラチン)
皮質細胞は細胞膜複合体(CMC)により囲まれている。
③間充物質
フィブリルの間を埋め、フィブリルとフィブリルを接着
④細胞膜複合体(CMC)
キューティクルの間から毛髪内部まで伸びており、人体に例えると身体中にある血管の様な存在であり、パーマやカラー等の薬剤、水分の通り道となっている。
・CMCは親油性のアッパーβ層、ローワーβ層と親水性のδデルタ層で構成されており、毛髪の部位によって構造が異なる。
*δ層(親水性)とは・・
NMF(天然保湿因子)、親水性タンパク、ケラチンタンパクで出来ています。
*β層(親油性)とは・・脂質、コレステロール類、18MEAで出来ています。
人種によって、「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」の割合はかなり違ったりしますが、構造を見てみるといかに強靭な繊維だという事がわかります。
髪の研究がもっと進んで応用されていくと、最軽量で最強の素材の繊維が出来ると言われています。
【キューティクル】
特徴・・・
枚数は人により違いますが、
軟毛の方で2~3枚、
硬毛の方で7~10枚と言われています。
髪の毛を守るうえで最も重要な部位である事は間違いありません。
※うえのイラストはキューティクル1枚を表しています。それが重なっています。
役割・・・
キューティクルは毛髪のダメージに大きく関わっており、毛髪内部の成分を流出させない様に守っています。その為剥がれてしまうとダメージは急速に進行していきます。
キューティクル一枚で何層にもなっておりますが、実はそれぞれ成分が違うのです。
①エピキューティクル
半透明幕でシスチン含有量が低いケラチンタンパク質。疎水性で化学薬品に対する耐性がある。水蒸気や空気は透過。硬くてもろいのでコーミング等の物理的な衝撃で損傷しやすい。
②Aー層
シスチンを約35%含有しているケラチンタンパク質。化学薬品に対する耐性がある。疎水性はやや高い
③エキソキューティクル
シスチンを約15%含有しているケラチンタンパク質。比較的親水性の性質で薬剤に弱い。
④エンドキューティクル
シスチンをほとんど含有していない非ケラチンタンパク質で酸性及び塩基性のアミノ酸がキューティクルの中で一番多い。親水性で薬剤に弱い。パーマやカラーで一番傷みやすい箇所である。
⑤内層
シスチン含有量が比較的多い。親水性
⑥内側β層
タンパク質結合脂肪酸(18-メチルエイコサン酸)パルミチン酸、オレイン酸、セラミド、硫酸コレステロール、コレステロールなどの脂質が並んでいる。パーマやカラーに弱い。
⑦δ層
ケラチンタンパク質とケラチンタンパク質を挟む二層の非ケラチンタンパク質。水や薬剤の通り道にあたる。
⑧外側β層
内側βと同じ成分でエピキューティクルと共に毛髪の外側の疎水性に起因。ここもパーマ、カラーに弱い。
健康な髪は薬剤に対しては強い事が分かります。パーマやカラーをしない方は物理的な作業(ブラッシングなど)を控えるのがベスト。しかし、パーマやカラーをしないとなるとヘアデザインの幅も狭くなります。
いかにキューティクルを守りながら薬剤を使用するかを考えるのが大切です。
大きく分けるとこの3つになります。
「キューティクル」
「メデュラ」
「コルテックス」
今回は髪の毛の構造についてでしたが、覚えれましたか?
そう、覚える必要はありませんよ。
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