おはようございます。店長です。
今回のテーマは近年ヘアケアに欠かせない存在になっている『ヘアオイルトリートメント』と呼ばれる物です。私自身も必要と考えていますが、皆さんも1度はお使いになられた事があるかと思います。「ベタつく」「重たくなる」「しばらく洗っていない人みたいになる」などの理由で使わなくなる方も居てるので、再度ヘアオイルを使いたくなる理由を探っていきたいと思います。
では。
目次
髪になぜオイルが必要なのか
健康な髪の表面は基本的に水を弾く状態(疎水性)で出来ており、薄い油の膜で覆われています。子供の頃の何もしていない髪質が大体そんな感じです。
そうすることで外的要因(摩擦や紫外線など)から髪を守ってくれているのですね。そこでもうちょっと詳しく掘り下げていきましょう。
ダメージ
1番始めに何かをしてダメージ起こる箇所は一体どこなのでしょうか?
そう、ご想像通り髪の表面から破損していきます。キューティクルですね。キューティクルが破損する事により、洗う度に内部成分が流出する事が分かっているのです。
ダメージの原因は多数あります。例えば、物理的なダメージ(熱やブラッシング)、紫外線、薬剤(カラーやパーマ、シャンプーなど)により本来備わっている水を弾く能力が低くなります。そしてキューティクルが乾燥し、剥離する事がダメージの初めの原因となります。水を弾く能力が低くなると、どんどん水が入りやすくなるのでは?という疑問が出てきそうですが、入りやすい分、出ていきやすいという現象が起こります。むしろ出ていく方が多いのです。
では次にその剥離するキューティクルを見ていきましょう。
キューティクルの構造
髪の毛でもっとも大切にしたいのがキューティクルですが、良く耳にするもののあまり詳しく知らない方も多いと思いますので、写真を入れました。手書きなのでやや斜めです。
いっぱい層になっておりますが、これが1枚のキューティクルになります。それが何層にもなってダメージを防いでくれているのですね。それぞれ、層の性質が違っているのでちょっとした攻撃にも柔軟に対応してくれます。
特に突破をされると困るのが、上の2層のエピキューティクル(※疎水性ケラチンタンパク)と外側β層(18−MEA)で、水を弾く性質があります。水スプレーなどで水をかけてみて吸い込みが早いようなら、無くなっている可能性があり、ダメージが進行しやすい髪の毛になります。※水と馴染まない性質のこと
18MEAの機能
18MEAと難しそうな単語が出てきましたが、これは18ーメチルエイコサン酸と呼ばれる脂肪酸で、要するに人の頭皮から出ている油です。上の写真でいう外側β層の事を指します。これの役割は体内から皮脂と一緒に排出される重金属や有害物質などを送り出して排出する機能や髪のまとまり(水分を逃がさない)を担っています。とても大切ですね。
すなわち18MEAがなくなる(親水性になりやすい)という事は単純に、水分やタンパク質が抜けていき、まとまりが悪くなるってことなのです。ただこれはキューティクルの一枚の話なので、例えばキューティクル5〜6枚(日本人平均)重なっていれば、それぞれの層に18MEAがあるので、5チャンスはあるという事になりますね。何枚か一気に剥がれる場合もありますけどね。。
キューティクルを剥がさない為に出来る事
ダメージはこの18MEAという油が無くなることから始まっていくのが分かったと思います。では、どうすれば良いのかを探っていきましょう。
紫外線を防ぐ
お肌と共に髪の毛も紫外線の影響を受けております。髪の毛は短時間ならある程度守る機能を備えていますが、最近では髪の毛を紫外線から守ってくれる日焼け止めなどもありますので、ご利用ください。
物理的ダメージを与えない
物理的ダメージとはブラッシング、シャンプーでゴシゴシ、ドライヤー、コテ、濡れたまま寝る、を指します。
雑な扱いをしない事が大事です。
ホームカラーをしない
ホームカラーをなるべくしない。サロンでしてもホームカラーでも変わらないって思っていませんか?
実はサロンでカラーをする場合、キューティクルが剥がれにくい様にきちんと処理を行っています。(やっていない所もありますが。)適切な処理をしてダメージを防いでもらいましょう。
ヘアオイルをこまめに付ける
今回のお題であるヘアオイルですね。こまめに付ける事で、乾燥を防ぎキューティクルの剥離を最小限に抑えましょう。乾燥はダメです。
まとめ
油の大切さが何となく分かりましたでしょうか?
髪を摩擦や乾燥から防ぐ事でキューティクルをしっかりガードしているのです。本来の髪の表面に持っている18MEAという油は特殊で、しっかりとキューティクル表面に結合していて物理的なダメージにはめっぽう強く出来ています。しかし残念ながらパーマやカラー、強力な洗浄剤にはデラ弱く出来ております。ですので言い換えればケミカルな処理をなされた髪の表面にはほとんど残っていないという事になります。
現在でも18MEAに近い成分としてクオタニウム33や分岐脂肪酸などがでていますが、イオン吸着はするものの近いというだけでやはり違う物かなって思います。私は。それだったら比較的安くて酸化のしにくいホホバオイル、ココナッツオイル、マカダミアナッツオイル、ムルムルオイル、などがおすすめになります。アレルギーが心配な方はシリコーンオイルが良いかと思います。
是非こまめに付けてくださいね!
では。
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